会長コラム2013年5月

「第48回 日本理学療法学術大会」



 名古屋国際会議場にて開催された第48回 日本理学療法学術大会に参加してきまし た。

 初日の5月24日は午前中シンポジウム『疼痛理学療法のグローバル・スタンダード』 に参加、シンポジストは沖田実先生(長崎大学大学院)「疼痛理学療法の教育トピッ クス」森岡周先生(畿央大学大学院)「疼痛理学療法の研究トピックス」、松原貴子 先生(日本福祉大学)「疼痛理学療法の診療トピックス」でした。終了後、初対面 だったので松原先生にご挨拶させて頂きました。
 ランチョンセミナーは森本浩之先生(水谷病院)による『前庭リハビリテーション のグローバル・スタンダード』を拝聴。午後は道免和久教授(兵庫医科大学)による 『運動学習とニューロリハビリテーション』を拝聴した後、シンポジウム『中枢神経 障害に対する新しいニューロリハビリテーションの構築に向けて』を拝聴。シンポジ ストは肥後範行先生((独)産業技術総合研究所)「霊長類脳損傷モデルを用いた機 能回復メカニズムの解明」、宮井一郎先生(社会医療法人大道会 森之宮病院) 「ニューロリハビリテーションはヒトの生物学的運命を変えるか?」でした。
 その 後、レセプションに出席、森岡周氏と道免教授と共に日本のニューロリハビリテー ションの将来について語り合うことが出来、とても有意義な時間でした。その足で森 岡周氏と市内に向かい、植草大学の松田先生と合流。ニューロリハビリテーション談義で盛り上がりました。

 5月25日は午前中、シンポジウム『クリニカルリーズニング』に参加。シンポジスト は亀尾徹先生(新潟医療福祉大学)「クリニカルリーズニングの概要」、白尾泰宏先 生(今村病院分院 スポーツ整形外科リハセンター)「クリニカルリーズニングに基 づく理学療法の捉え方(症例提示)」でした。その他の時間はポスター演題を見て回 りました。
 ランチョンセミナーは畠中泰彦先生(鈴鹿医療科学大学)による『歩行分析・動作分 析のグローバル・スタンダード−最近の知見と治療に役立つ分析のポイント−』を拝 聴。
 午後からは丹治順先生(東北大学)の講演『頭頂連合野と運動前野は何をしているの か?−その機能的役割について−』を拝聴しました。運動前野における対象物に合わ せた手の構えの準備はまさにGibsonのアフォーダンスそのものだとお話しされていた のが印象的でした。
 その後シンポジウム『脳卒中後遺症者の歩行獲得に向けた理学療 法−エビデンスを臨床にどう生かすか−』を拝聴、シンポジストは大畑光司先生(京 都大学大学院)、斉藤秀之先生(筑波記念病院)、諸橋勇先生(いわてリハビリテー ションセンター)、日浦伸祐研究会事務局長(社会医療法人大道会 森之宮病院)で した。

 5月26日朝からモーニングセミナー『脳科学のグローバル・スタンダード』に参加。 内容は「脳に及ぼす運動の効果」島田裕之先生(国立長寿医療研究センター)、「脳 の機能回復と神経可塑性」石田和人先生(名古屋大学大学院)、「脳における平衡機 能の統合メカニズム」 浅井友詞先生(日本福祉大学)でした。森岡周氏の司会ぶり が見事でした。そしてこのセミナー拝聴した後、帰路につきました。

 今年は基礎系・神経系を中心にどの専門領域部会もニューロリハビリテーションを テーマにしたものが多く興味深い内容の講演・シンポジウムを聞くことができました。
 特に道免和久教授のCI療法の講演ではトランスファーパッ ケージという麻痺手の治療をADLに結びつける方法によりCI療法終了後も手の機能 回復がさらに続くという内容に感銘を受けました。6月にはリハビリテーション医学 会に出席し、同時に開催されるCI療法のセミナーに参加する予定なので、課題の選択 等について道免先生・竹林氏(兵庫医科大学)のお話しを詳しく聞いて、我々の24時 間コンセプトに反映できるものがあれば学んできたいと考えています。


※講演・シンポジウム名、講師・所属等下記大会プログラムより一部引用させて頂いております。


第48回 日本理学療法学術大会ホームページ


第50回日本リハビリテーション医学会学術集会ホームページ


日本ボバース研究会 会長   伊藤 克浩
 

平成25年5月30日

   
 


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