会長コラム2014年4月

 「地域包括ケアシステム」



 4月は毎週公益社団法人日本理学療法士協会の業務執行理事としての仕事がありました。業務執行理事会・理事会・理事懇談 会・職能業務執行委員会・リハ関連三協会協議会があり都内へ出向きましたが、多くの仕事が介護報 酬改定に関することでした。

 中身については詳しいことはまだ書けませんが、地域包括ケアシステムの中で我々専門職に何ができる か・・という事を考えさせられました。

 介護予防や地域ケア会議の中で我々専門職が本当に生き残っていくためには、やは りクリニカルリーズニングが重要です。正常運動のコンポーネントと多様性を知っていて、何がこの対象者の方の日常生活動作において阻害 因子になっているのかを速やかに分析する。そしてまだ障害をお持ちで無 い方でも身体特性を見抜き、バランスの問題や身体機能等速やかに判断してオーダー メイドのアイデアを出せたり、生活機能の予後予測を立てられたり..といった事が 重要となります。

 それには我々がイントロダクトリーモジュールや基礎講習会でトレーニン グしているムーブメントアナライシス(運動分析)&タスクアナライシス(課題分析)が必ず現場で役に立つと 私は思っています。

 例えば地域ケア会議でケアマネージャーさんと事例検討しているとき、ケアマネージャーさんはお風呂に1人で入れないと安易に「入浴サー ビス」を利用しがちですが、もしその方がお風呂の縁さえまたげれば自宅でお風呂に 入れる方で、自宅でお風呂に入れれば入浴サービスに使っていた資源を別のものに回せ るという方でしたら、なぜ、お風呂の縁をまたぐことが困難か?を専門職として分析し、数回の訪問リハでクリアできると判断してケアマネージャーさんにアド バイスできれば、地域ケア会議(個別会議)での専門職の高い存在価値を確実に示すこと ができるでしょう。

 研究会会員は地域包括ケアシステムの中でも確実に成果を出せる運動のプロフェッショ ナルでもあり続けたいものです。

 



日本ボバース研究会 会長   伊藤 克浩
 

平成26年4月30日

   
 


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