会長コラム2014年6月

 「食わず嫌いの料理評論家…」



食わず嫌いの料理評論家…

この言葉はボバースコンセプトの中身を知ろうともせずに批判する人たちに向けた 私の恩師、紀伊先生のメッセージです。「食べもしないで色だけを見てまずいはず だ!と思うのはやめて一緒に対象者とその家族の為になることを考えましょう…」と いうメッセージが込められています。

この言葉を最近思い出したのは、ある人に「ボバースコンセプトを学んでいる人は 装具を使うことを敗北だと思っているの?」と聞かれたからです。

ある意味…「視力が弱い人がメガネを使うことは敗北だ!」と同じような事を言う 人が研究会会員にいるとは思えませんが、確かに最新の装具や杖、自助具の知識が乏 しい方も見受けられるのは否定できません。ただ…それは研究会会員に限らず若い療 法士達に共通して言えることです。

会員の皆さんには、「ノコギリだけでは家は建たない」という私の言葉を思い出し て頂いて、クリニカルリーズ二ング能力を高め、対象者の潜在能力を最大限に引き出 すセラピーを行いながら…そして装具等の適応も的確に行っていただきたいと思いま す。

「食わず嫌いの料理評論家」にならずに…

道具箱の中に道具を沢山入れて… その道具を常に研いて… 要らない道具は捨てて…

1940年頃から70年間かけて我々ののボバースコンセプトはブルンストロームさんやカ バットさん、フェルデンクライスさん達の考えを取り入れ…使えないものは捨てて… 発展し続けて来ました。

そう!ですから私たちが「こうでなければならない… 」と思った瞬間にミセスボ バースの教えに反していることになるのです。

答えは目の前にいる対象者の方が示してくれる… それを的確に判断出来る為にイン トロダクトリーモジュールで…そして基礎講習会で…クリニカルリーズ二ングのト レーニングをするのです。

中枢神経系は環境からの変化の情報を待ち望んでいます。セラピストは、アイデアと チャレンジを駆使して…目の前の対象者の方の中枢神経系と、手と… 言葉と… そし て表情や、間合…全てを駆使して会話をしましょう。

…それこそが変えてはいけないボバーススピリッツなのです。

 



日本ボバース研究会 会長   伊藤 克浩
 

平成26年6月30日

   
 


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