■- 報告 − IBITAオーストラリア紀行2007 (一部山本インストラクターによる報告を含む)

平成19年9月  山梨リハビリテーション病院 理学療法士 伊藤 克浩





 オーストラリアのシドニーで開催されたIBITA(ボバース成人片麻痺国際インストラクター会議/以下IBITA)AGM(定期総会/以下AGM)に参加したので報告する。 今回の参加者は紀伊・真鍋・新保(夫婦)・大槻・平木・林・弓岡・石田・伊藤・山本・土井(以下敬称略)ボバース成人片麻痺インストラクター(紀伊はシニアインストラクター)で、IBITA会議後のメアリーリンチ女子の上級コースに日浦氏が参加した。また、山本・土井は今回のAGMで成人片麻痺基礎講習会インストラクターのIBITA国際承認を受けた。

 9月22日、成田空港からは大槻・伊藤・山本・新保夫妻が出発した。私と山本は甲府からの成田直通バスで成田に向かったが、直通バスの都合で15時には成田に到着した。出発は20時台の予定だったが滑走路が雷雨のため、1時間以上離陸が見合わせられた。 23日早朝、予定から1時間遅れでシドニー空港に到着。今回はHISのツアーパックだったので空港の出口に添乗員さんが迎えに来てくれていた。このツアーパックには初日に半日観光がセットになっていたが、到着時刻が少し遅れたし11:00から教育セッションが始まるので、添乗員さんに頼んでホテルまで送ってもらうことにして、シドニー市内半日観光はキャンセルした。

 我々のホテルはセントラル駅 (写真右) のすぐ横で会場まではタクシーで10分ほどかかった。ホテルにチェックインしたが、まだ午前中だったのでホテルの部屋の準備が大槻先生の分しかできていなかった。そこで伊藤・山本は荷物を大槻先生の部屋に置かせてもらってIBITA AGMの会場となるキングスクロス駅近くのVIBEホテルラッシュカッターズベイに向かった。会場に着いたら紀伊先生達がすでに受付を済ませておられて無事合流できた。大阪組(紀伊・真鍋・平木・土井・林・弓岡)は一日前に到着し、22日夜に行われたウェルカムバーベキューパーティから参加していたようだ。 IBITAの受付を済ませた後、教育セッションに参加した。

一つめの教育セッションはシドニー在住の教授による講演、そして午後には会員によるエビデンスに関する発表が行われ、次に実技として体幹のコントロールについてヨガとピラティスのインストラクターによる指導が行われた。(教育セッションの内容については後日、土井インストラクターらによりボバースジャーナルへ報告の予定)

 写真左:教育講演

 写真右:ピラティス。そういえば自宅で家内と娘がやってたな・・


その日の夜は、会議とセットになったディナーパーティが行われた。まず、会場に向かう為にホテルの近くから舟に乗ってナイトクルージングでオペラハウスの夜景を見た。雨であまりはっきりとは見えなかったが夜景はとても綺麗だった。 そのまま波止場に上陸し、近くのレストランで懇親会となり、外国のメンバー達と再開を喜び合った。21時過ぎには懇親会は終了し解散となったのでVIBEホテル宿泊組は乗ってきた舟でハーバーまで戻ったが、我々はレストランから宿泊先ホテルまで近かったのでタクシーで帰ることにした。雨が降っているせいかなかなかタクシーがつかまらないのでお店の人に呼んでもらったが、それでも30分くらい待つことになった。その日は飛行機のつかれもあったのでそのまま就寝した。

 写真左:ナイトクルーズのボート

 写真右:懇親会


 24日はビジネスミーティングが開催された。(以下、山本インストラクターによる報告)まず7月に亡くなったばかりのOlav氏の情報が伝えられた。まだ若く、惜しい人材の方であり、会場は悲しみに包まれた。全員による黙祷から始まったミーティングとなる。  気を引き締めてAGMが始まった。開始にはNewインストラクターの紹介があり、世界で6名が誕生した。うち2名が山本(山梨リハビリテーション病院)・土井(ボバース記念病院)である。Janice-Champion議長から名前を呼ばれ、会議場前方に・・・。IBITAのスタンプを贈呈されると皆から拍手をいただく。感無量の瞬間だ。

 写真左:IBITA会議開始

 写真右:山本国際承認でスタンディングオベーショイン


 その後は各局長・委員会からの報告があり、Office bearerの選出である。実行委員会では、インストラクター養成局長として、Olav氏の任期終了に伴い、ノルウェーのHelge氏。上訴・苦情委員会では、Elfriede氏の任期終了に伴い、ドイツのJaques Petra氏。発展途上国委員会では、Adrianaの任期終了に伴い、オーストラリアのKim氏のそれぞれが新任となった。登録委員会では、石田利江氏の任期終了であったが、再任となる。 動議では多くの事項があったが、重要な点を抜粋し報告する。インストラクターは「継続した専門的発展」となるために、3〜5年ごとのアドバンスコース受講をすることをシニアグループが提案。JAPANグループはチューターズコース等の組織だった教育があることを報告した。この動議は、却下となる。教育委員会は、IBITAの研究補助金制度を提案。その目的は、ボバースコンセプトの革新的な研究と研究事業におけるIBITA会員の参加をすすめていくことである。また、進行中のさまざまな研究におけるデータベース管理として会員活用の提案。また、インストラクター候補生の書類ファイルを作成し、履歴書やトレーニングプロフィール・評価用紙等が揃っているものとする。それを候補生にメンターのインストラクターが揃えて準備をするということ。これらは承認された。 今後のIBITA会議の予定開催地であるが、2008年9月11日〜13日 フィンランド 、2009年オランダに決定している。(山本インストラクター報告ここまで)

 写真左:土井承認

ビジネスミーティング終了後、その夜はガラパーティーが行われ、ベイサイドのヨットハーバーで夕食会とダンスが開催された。会場まで歩いて移動だったが豪雨に見舞われ、移動が大変だった。ディスコは盛況だったが年々インストラクターも年を取るからなのか、ヨーロッパから若いインストラクターや候補者の参加が少なかったからなのか、いつもより盛り上がりに欠けた感じだった。パーティ終了後、ホテルまで戻り大槻・伊藤・山本の3人はバーのテラスでビールを飲んだ後就寝した。

 写真左:ヨットハーバーでのガラディナーパーティー

 写真右:紀伊先生はどこでも人気だ


 25日は一日教育セッションだった。午前中は神経生理学の講義が行われた。その後実技はベリーダンスのインストラクターにより体幹の分節運動について指導があった。午後からは代償活動についてメンバーでディスカッションするワークショップが行われ、最後にベイサイドの公園に移動してメンバー全員で太極拳を体験した後、AGMは終了となった。  

 その日の夕方は日本のメンバーでフィッシュマーケットに行ってみようということになりトラムで行ってみた。ホンコンのインストラクターから「日中行ってみてとても良かった」と聞いていたからだ。ところがフィッシュマーケットについてみると、夕方までで終了しており誰もいなかった。残念。そこでスターシティーまでもどってビュッフェタイプの日本食を食べた。スターシティーは日本のショッピングモールにカジノが併設されたような新興地で多くの観光客や地元の買い物客でにぎわっていた。夕食のレストランにはアルコールの販売が無くて不思議に思ったが、YOBといってシドニーのレストランはアルコール持込可能なところが多い。その代わりボトルショップというお店で免許を持ったひとしかアルコール類を販売できないらしいことを思い出した。夕食終了後、VIBEホテル宿泊組はそこからタクシーでホテルへ戻った。 大槻・伊藤・山本はトラムでセントラル駅に戻ってホテルの近くのバーで飲んだ後解散となった。翌日より日本のメンバーは別行動となる。真鍋・石田はメアリー女史の上級コース参加のためメルボルンへ移動(そのコース参加のため日浦氏が日本から合流予定)、新保夫妻はエアーズロックに観光の予定だ。

 写真左:ベリーダンス 写真右:太極拳



 26日、紀伊・大槻・平木・林・弓岡・伊藤・山本・土井というメンバーで早朝からブルーマウンテンへ向かった。高速道路でシドニーから2時間ほどバスで移動してブルーマウンテンに到着。シドニーの高速道路は側道を自転車がサイクリングしているので驚いた。展望台からの眺めはユーカリの成分で遠くの山が青く輝いていて絶景であった。展望台からはスリーシスターズという奇石が見え、その下には雲海が拡がっていた (写真左) 。そこではトロッコ電車やロープウェイ等も体験でき、充実した観光を体験できた。驚いたのはこの近辺で山火事が起きても消さないらしいことだった。ユーカリは焼けてもすぐに再生するらしいし、植物によっては実の殻が固くて山火事によってしか種を放出できない物もあるらしいのだ。 展望台からの帰りには近くのルーラの町というところでお土産などを購入した。その後帰り道ではシドニー最大級の映画館でブルーマウンテンの歴史映画を見てビュッフェ形式の昼食を取った。ツアーはオペラハウス近くの免税店で終了。帰りのバスの中でガイドさんに教えてもらった話では「シドニー市街では日曜日は休業しているレストランが多いので予約した方がよい」との事だったのでガイドさんにシーフードレストランを予約してもらった。(後から考えてみると同じツアー会社の夜のディナーツアーの営業だ。夕食は高かったけど、まあまあ満足できたからよしとしよう。)

 免税店に到着後、オペラハウスを港越しに見学、天気も良く昼の眺めも壮大であった。その後、夕食までの間ホテルで休むと言うことになり、VIBEホテル組はタクシーでホテルへ、私は家族へのお土産を購入するため免税店へ、大槻・山本はベイサイドを散策してオペラハウス近くへと行動を別にした。

 写真左:オペラハウスをバックに記念撮影

 写真右:伊勢エビを堪能


 シーフードレストランと夜景ツアーは15000円とちょっと高額ではあったがポッサムという有袋類が普通の公園にいるところを見ることも出来たし、オペラハウスとベイブリッジが一緒に見ることの出来る対岸の隠れスポットにも行けたのでそれなりに満足できた。料理はブルーエンジェルという老舗のお店で頂いたが、日本の観光客相手のお店のようで日本人ばかりだったし、野球や他の競技の代表団も良く訪れているようなお店でサインもあった。かなり大きめのロブスター(日本の伊勢エビ)の刺身が出てきて、それを堪能した後、いちどその殻を回収し、それを使ったパスタを出してくれるという内容だった。味は良かったが値段相応かと言われるとちょっと・・。夕食後、各ホテルをツアーバスが回ってくれて解散。大槻・伊藤・山本以外のメンバーは27日早朝の便で帰国するのでその場でお別れとなった。

 写真左:オペラハウスの夜景

 写真右:有袋類ポッサムという動物が普通に公園の木に・・


 27日、我々は夜の便で日本に帰るのでホテルに18時45分に迎えが来ることになっていた。ゆっくりと起きて、11時にチェックアウトし、ホテルに荷物を預けて最後のシドニー市内観光に出かけた。午前中はモノレールでまずシドニータワーに行き、タワーに登ってシドニー市街を眺めた後、ベイサイドの動物園に行ってワラビーやコアラを見た。その後、時間がたっぷりあったのでベイサイドのテラスで休憩、3人でビールを飲みながら今回のオーストラリアを振り返ったりした。

 写真左:シドニータワーからの景色

 写真右:動物園でコアラと記念撮影。私とでは絵にならないな・・


 午後からは私が下調べしておいたB級グルメレストランで5ドルステーキを食べようということになって、モノレールで市街に戻ろうと思ったがモノレールが止まっていた(せっかく一日券を買ったのに2回しか乗車できなかった。)のでタクシーに乗って、ジョージストリートへ向かった。5ドルステーキは値段にしては美味しかった。やはり観光ガイドに乗っているレストランやツアーのお店より地元の人が使うレストランがいいようだ。

 写真左:ベイサイドの風景

 写真右:ベイサイドで一杯!もう回るところがないぐらい市内を回ったな。 心残りといえばフィッシュマーケットが夜でしまっていたこと。


それでもまだまだ時間があったので我々は徒歩で中華街に移動し散策、私はおみやげ屋さんで自分へのお土産としてシープスキンを購入した。中国系の人と交渉し6千円程度まで値切る事ができた。一段落して中華街ではまたしても中華料理を肴にビールを飲んだ。エビの炒め物が最高だった。その後、ホテルに戻り、ロビーで休んでいたらHISのバスが迎えに来てくれて空港へ移動。早速チェックインをしたが修学旅行生が一緒になったようで満席、通路側が取れなかった。荷物を預けて最後の買い物をした後空路日本へ向かった。機内も修学旅行生で満席だった。来るときはシート4つ使って寝れるぐらい空いていたのが嘘のようだ。

 写真左:5ドルステーキのお店。おいしかったな。日本円で500円のオージービーフだ。

 写真右:中華街で最後の時間を過ごす。


 28日、早朝成田到着、長野・山梨へスーパーあずさで向かい私と山本は甲府駅で下車、大槻先生はそのまま長野の自宅へ向かった。 今回のオーストラリアIBITA AGMは40数名の参加者のうち日本メンバーが10人、と多くの参加者で有意義で楽しいツアーとなった。来年はフィンランド、その次はオランダが開催地となる予定である。

※今回オーストラリアに行くのに役立った、お役立ちサイトです。参考までに!

■まごつきませんシドニーでは
 シドニーの事はこのサイト一つで全てわかります。今回行った5ドルステーキの場所や注文の仕方、ビザの取得方法まで紹介。

■トラベルドンキー
 日本にいながら現地のオプショナルツアーを注文できます。しかも値段もランキングで知ることができます。今回のブルーマウンテン一日ツアーもここで注文しました。