会長挨拶

一般社団法人日本ボバース研究会
会長 小室 幸芳
私が作業療法士としてボバース記念病院に入職したのは1983年です。そのきっかけとなったのはリハビリテーション学院の教務の先生がボバースセラピストで正常発達、脳性麻痺児のタイプ別講義を受けたことでした。脳性麻痺の事をほとんど何も知らず、世の中にはそんな病気があるのかと思って講義を聞いていました。臨床実習は大阪総合発達療育センター(当時 南大阪療育園)に行き痙直型片麻痺、痙直型両麻痺、アテトーゼ型の子供さんを担当させていただきました。評価と治療はとても難しかったことを覚えています。
あれから40年以上が経過しました。その間に、脳性麻痺児の8週間講習会と成人CVA講習会にも関わるようになりました。講習会参加者の方は皆とても熱心で初日と修了書を受け取る最終日とでは知識も技術も大きく変化しているのを感じます。しかし講習会で得た知識や技術を個人で維持し発展させていくのは、とても大変なことです。日本ボバース研究会は講習会を修了したボバースセラピストを援助していくことと、多くの非会員のセラピストにボバース概念について興味を持ってもらうための組織だと思っています。
コロナ禍によって病院や施設で対面の研修会、講習会ができなくなって5年たちました。その間にボバース会員が研究会から離れて行っているのも事実です。現在、コロナも収束してきて徐々に対面講習会・研修会が開催できるようになってきました。もう一度、日本ボバース研究会が発展するように組織を変革しながらやっていく所存ですのでよろしくお願いします。
沿革
1970年 3月 | 紀伊克昌先生、ロンドン西部脳性麻痺センターにて脳性麻痺基礎講習会受講 |
1970年 5月 | 聖母整肢園開設 |
1972年10月 | 梶浦一郎先生、ロンドン西部脳性麻痺センターにて脳性麻痺基礎講習会受講 |
1973年 7月 | 紀伊克昌先生、ロンドン西部脳性麻痺センターにて脳性麻痺上級講習会受講 紀伊克昌先生、ボバース・アプローチ国際公認インストラクターになる |
1973年 9月 | ボバース夫妻来日、脳性麻痺基礎講習会開催 |
1973年10月 | 日本ボバース同窓会発足 |
1975年10月 | 鈴木恒彦先生、ロンドン・ボバースセンターにて脳性麻痺基礎講習会受講 |
1976年 2月 | 聖母整肢園にて脳性麻痺基礎講習会開催 |
1977年 1月 | 紀伊克昌先生、ロンドン・ボバースセンターにてリフレッシャー講習会受講 |
1977年 4月 | ヘレン・ミューラー先生(ST)来日 聖母整肢園にてプレスピーチ講習会開催 |
1977年10月 | 児玉和夫先生、ロンドン・ボバースセンターにて脳性麻痺基礎講習会受講 |
1977年10月 | 日本ボバース同窓会発展的解散 日本ボバース研究会発足、紀伊克昌先生会長に就任 日本ボバース研究会年会費 2,000円 |
1978年 9月 | ボバース夫妻2度目来日 ロイヤルNCB会館にて医師セミナー開催 聖母整肢園にて脳性麻痺リフレッシャー講習会開催 |
1979年 9月 | ジェニファー・ブライス先生来日 宮城県拓桃園にて脳性麻痺リフレッシャー講習会開催 |
1982年 1月 | ナンシー・フィニー先生来日 心身障害児総合医療療育センターにて脳性麻痺リフレッシャー講習会開催 |
1982年 6月 | ボバース記念病院開院 |
1983年 4月 | ヘレン・ミューラー先生(ST)2度目来日 ボバース記念病院にてプレスピーチ講習会開催 |
1983年 5月 | ジェニファー・ブライス先生2度目来日 ボバース記念病院にて成人片麻痺基礎講習会開催 |
1984年10月 | 第1回IBITAH会議開催(ロンドン) |
1986年 6月 | ジュディス・マーレイ先生(OT)来日 ボバース記念病院にて脳性麻痺リフレッシャー講習会開催 |
1985年10月 | 第2回IBIAH会議開催、紀伊克昌先生国際シニアインストラクターに就任 |
1986年 5月 | ジェニファー・ブライス先生3度目来日 ボバース記念病院にて成人片麻痺リフレッシャー講習会開催 ボバース記念病院にて脳性麻痺リフレッシャー講習会開催 |
1988年 5月 | ェニファー・ブライス先生4度目来日 ボバース記念病院にて成人片麻痺リフレッシャー講習会開催 ボバース記念病院にて脳性麻痺リフレッシャー講習会開催 |
1988年 6月 | 日本ボバース研究会年会費改定(2,000円 ⇒ 4,000円) |
1988年 9月 | 成人片麻痺基礎講習会(リハビリテーション天草病院コース)開催 |
1989年 4月 | ケイ・クームス先生(ST)来日 ボバース記念病院にてプレスピーチ講習会開催 ボバース記念病院にて口腔顔面機能障害講習会開催 |
1989年 | 心身障害児総合医療療育センターにて脳性まひボバース講習会開催開始(東京コース) |
1990年10月 | 成人片麻痺基礎講習会(韓国コース)開催 |
1992年 3月 | ジェニファー・ブライス先生、ジュディス・マーレイ先生(OT)、ケイ・クームス先生(ST)来日 ボバース記念病院にて脳性麻痺リフレッシャー講習会開催 |
1995年 5月 | ジェニファー・ブライス先生、ジュディス・マーレイ先生(OT)2度目来日 ボバース記念病院にて脳性麻痺リフレッシャー講習会開催 |
1995年 5月 | 成人片麻痺基礎講習会(順天堂大学コース)開催 |
1996年 5月 | ルイス・ラピッツ先生来日 リハビリテーション天草病院にて成人片麻痺上級講習会開催 |
1996年 7月 | 成人片麻痺基礎講習会(諏訪赤十字病院コース)開催 |
1997年 6月 | スロベニアにて第1回国際ボバース学会開催 |
1997年 6月 | メアリー・リンチ先生3度目来日 ボバース記念病院にて成人片麻痺上級講習会開催 |
1999年10月 | メアリー・リンチ先生4度目来日 ボバース記念病院にて成人片麻痺上級講習会開催 |
2001年 4月 | マーガレット・メイストーン先生来日 国際交流センターにてセミナー開催 |
2002年 3月 | ケイ・クームス先生(ST)2度目来日 ボバース記念病院にて成人片麻痺上級講習会開催 ボバース記念病院にて脳性麻痺上級講習会開催 |
2002年 4月 | メアリー・リンチ先生5度目来日 ボバース記念病院にて成人片麻痺上級講習会開催 |
2002年 6月 | 成人片麻痺基礎講習会(北斗病院コース)開催 |
2002年 8月 | 成人片麻痺基礎講習会(山梨温泉病院コース)開催 |
2003年 8月 | 成人片麻痺基礎講習会(MKリハビリテーション病院コース)開催 |
2003年10月 | フローレンス・クラウス先生来日 山梨温泉病院にて成人片麻痺上級講習会開催 |
2004年 7月 | 梶浦一郎先生、紀伊克昌先生相談役に就任 大橋知行先生会長に就任 |
2004年 9月 | パトレシア・シェリー先生、クリステル・アウアー先生来日 山梨温泉病院にて成人片麻痺上級講習会開催 東京都江東高齢者医療センターにてヒューマンムーブメント講習会開催 |
2005年 4月 | パトレシア・シェリー先生2度目来日 山梨温泉病院にてヒューマンムーブメント講習会開催 |
2009年 7月 | 大橋知行先生相談役に就任 伊藤克浩先生会長に就任 |
2010年 8月 | ゲリンデ・ハッセ先生来日 江東高齢者医療センターにてヒューマンアナリシス講習会開催 栃内第二病院にて成人片麻痺上級講習会開催 江東高齢者医療センターにて講師対象講習会開催 |
2010年8月 | 一般社団法人格取得 (8月4日) |
組織図
定款
入会・退会・登録情報変更等の手続きについて
入会
マイページログインページの新規会員登録よりご登録ください。入会には成人・小児ボバース基礎講習会の終了証の画像(jpg、PDF形式)添付が必要となります。
年会費の支払いはクレジットカードにてお願いいたします。入会翌年以降のお支払いは4月にメールにてお知らせいたします。
会員情報の変更
ログインIDとして利用しているメールアドレス、所属施設、住所など各種変更は、マイページ内の「会員情報更新」よりお願いいたします。
退会
退会申請はマイページ内「資格確認・お知らせ」にございます「退会申請」よりお願いいたします。退会手続き後、次の4月末日付で退会となります。
地域研修協力員のトレーニング
地域研修協力員は、各地の研修会においてインストラクターのアシスタントを務め、研修会の運営をサポートする重要な役割を担っています。ブロック代表者・インストラクターと連携の上、各地のボバース研究会の発展に貢献します。
認定プロセス
トレーニング開始
地域研修協力員トレーニングの開始を希望される方は、地域研修協力員規程および認定プロセスをご確認の上、下記の申請書を研究会宛にご提出ください。
申請書は、メールにて会長(小室 幸芳:y_omuroあっとまーくbobath.or.jp)および担当理事(大槻暁:s_otsukiあっとまーくbobath.or.jp)宛にお送りください。
なお、情報共有のため、ブロック代表者および指導責任インストラクターをCc(カーボンコピー)に追加してください。
トレーニング内容
5回以上の研修会のアシスタントを2名以上のインストラクターの指導の下行い、各アシスタントシップに合格すること。
トレーニング終了・認定
トレーニング終了時は下記書類を会長、担当理事宛にお送りください。