文献抄録一覧
Rehabilitation of balance after stroke with multi sensorial training: a single-blind
IBITAの教育委員会によって編集された2008年度文献要旨
International Bobath Instructors Training Association
An international association for adult neurological rehabilitation
Literature abstracts 2008 IBITA Education Committee – March 2008
Literature Abstracts 2008 compiled by the Education Committee of IBITA
(Lynn Fearnhead)
Subject: Mobility Upper limb function Trunk General
MOBILITY
1. Neurorehabil Neural Repair. 2008 Sep-Oct;22(5):468-76.
Rehabilitation of balance after stroke with multi sensorial training: a single-blind randomized
controlled study.
Yelnik AP, Le Breton F, Colle FM, Bonan IV, Hugeron C, Egal V, Lebomin E, Regnaux JP,
Pérennou D, Vicaut E.
運動性
1.複数感覚トレーニングを使用した脳卒中後のバランス・リハビリテーション:単一盲検化無作為コントロール化研究
Neurorehabil Neural Repair. 2008 Sep-Oct;22(5):468-76.
目的:脳卒中後のバランスの改善のための2つのリハビリテーション戦略を比較すること:(1)より高密度のバランス課題と視覚を使用できない状況での練習を基にした複数感覚アプローチ (2)感覚運動リハビリテーションのための一般的なアプローチを使用した伝統的に良く使用されている神経発達学理論をもとにした治療(NDT)
方法:この前方視的な複数センターでの無作為化された並列グループ研究は、盲検化された評価者によってアウトカムを測定した。他の人からの援助なしに歩くことが可能な68名の患者が、最初の大脳半球の脳卒中後3から15カ月(平均7カ月)で研究に参加した。彼らは4週間の間に、NDT又は複数感覚リハビリテーションの20回の治療を受けた。第0日、第30日、第90日に行われた評価は、ベルグバランス尺度(BBS)、姿勢計(posturography)、歩行(速度、二重接地期、台昇り10回、1日歩行量)、FIM、Nottingham健康プロフィールを含んだ。
結果:
総ての患者は、バランスと歩行パラメーターにおいて有意に改善した。主要な従属変数(第30日のBBS)に関しては、グループ間に差は見つからなかった。2次的アウトカムの分析は、実験グループの方がより良い方向で2グループ間の小さな違いを示唆した。しかし、この違いは、臨床的に意味のあるものではないように思われる。
結論:
退院後のimpairmentsのある歩行可能な患者において、複数感覚リハビリテーションプログラムの優位性に対するエビデンスは発見されなかった。付加的な研究が推奨される。
コメント:
良くコントロールされた研究である。機能的パラメーターにおける慢性期の片麻痺の変化のエビデンスである。付録BでNDTプログラムを、付録Cで複数感覚プログラムがどうゆうプログラムであるのかを記述している。